発達障害者が「精神障害者手帳」を取得するメリット

結婚している、家族がいてこれから民間の保険にはいる予定がある、などという人は、先に保険に入っておきましょう。
共済保険などの掛捨て公共保険はあまり影響がありませんが、民間の積立保険や生命保険は、メンタル関係の医療履歴に非常に敏感です。
特に加入前健康診断などを実施するような保険に入る前にメンタル系の医療機関にかかると、途端に加入をお断りされることが多くなります。
借金でいうところの「CICに傷がつく」ことと同じです。
保険契約が成立し、毎月の支払いが始まってから、医療機関にかかったほうが絶対にいいです。

さて、私たち中高年の発達障害者が「精神障害者手帳」を取得するメリットは何でしょうか。

メリット1:交通費が多少安くなる
「精神障害3級」でも、都内ですと都営交通はすべて無料となります。
各地方自治体によって違いもありますが、概ね公共交通機関(自治体経営)は安くなると考えてOKです。
JRや飛行機、私鉄などは安くなりませんので、身近な交通機関がそういったものしかない人にはあまりメリットではないかもしれません。
ちなみに私の場合、都内在住で通勤に都営地下鉄を使用しておりますので、年間12万円以上得しております。
メリット2:税金が安くなる
これもそれぞれの地方自治体の対応に違いがありますが、概ね住民税がかなり安くなります。
東京都であれば住民税はほぼ無料です。
また「障害者控除」という枠が適用されますので、課税金額が安くなります。
年収400万円までくらいであれば、個人事業主ならば確定申告すると源泉徴収された額がほぼ全額戻ってきます。
サラリーマンで会社に障害者申告をしていないのであれば、メリットはあまりないかもしれません。
ただし会社の経理といえども、個人情報の守秘義務はあるはずなので、親しい上司や経理の人に相談してみるのもひとつの手です。
もし会社に降格や部署異動、解雇などのデメリットなく、障害者であるという申告が通れば、年末調整でガッツリお金が戻ってくるはずです。
正社員でなく、派遣やアルバイトでも同じです。
明細に「給与」と書いてある人すべてに適用されます。
「報酬」または「事業報酬」「外注費」などと明細に書かれている人は、個人事業主扱いなので自ら確定申告をする必要があります。
もし給与明細や報酬明細、支払調書を年末にもらえない職場であれば、あきらかに違法なので労基へチクってもいいです。

そんなことしてクビになると困る、という場合ですが、次の2つに問題が分かれます。
1:違法性が高い職場だが、報酬が高い
 正規雇用でもない(正規であれば源泉徴収票は必須)し、いつガサ入れがきてもおかしくない職場だが、そのリスク分報酬がもらえているのであればそのままでもいいとおもいます。
2:報酬が著しく低い
 雇ってる側は安く労働力を得ているだけなのでその職場にいるメリットがありません。
似たような職業内容で、もっとほかにちゃんと雇ってくれるところがあるはずです。
とっとと労基にチクるか、源泉徴収票をくださいと強固に主張しましょう。
明細や源泉徴収票をくれなくても、振り込み記録などがあるはずですので、メモなどをとっておけばそれを支払調書代わりにすることも可能です。
現金手渡しの場合でも、もらった日付と金額は記録しておきましょう。
ぶっちゃけイマドキ現金手渡しで低い報酬の職場にあなたがいる理由はなんでしょうか?
よく考えてみてください。
「雇ってくれるところがないからだよ!!」という主張もわかりすぎるほどわかりますが、リカバリーは必ずできます。
それはまた別のカテゴリーでお話します。

それと、自動車に乗っている人は、自動車税が安くなります。
相続税や贈与税も安くなりますので、税金関係でお悩みの発達障害者は取得をご検討ください。

エンタテイメントが安く楽しめる
生活困難者にとってまさにどうでもいいことなのかもしれませんが、人生には潤いも必要ですよね。
と、国が思っているのかどうだかわかりませんが、精神障害者手帳を取得すると、なぜか映画がいつでも1000円で見ることができます。
同行者1人まで同額です。
また国立や自治体主催の美術館なども、無料で入ることができます。
一部の演劇劇場なども割引があります。
テーマパークなども割引がありますが、某夢の国には割引はありませんのでご注意を。
携帯電話代金が安くなる
これは地味にお得なのですが、3大キャリアすべてで障害者割引が適用できます。
詳しくはwikiの障害者割引サービス (携帯電話)でどうぞ。
au以外はあんまりメリットなさそうですが、毎月のことなのでボディブローのように効いてきます。
自立支援制度の手続き簡略化
これはめんどくさがり&先延ばしグセのある発達障害にはありがたい制度。
いちいち医療機関にいかなくても、自立支援の申請が手帳一つで済みます。
ただし納税証明書はどうしても必要なので、めんどくさい手続きが1つ減るだけ、と考えてもいいですね。
医療機関に支払う診断書代金がその分浮くと考えるのもありです。

以上がメリットです。
「え、これだけ!?」
という感想があるかとおもいます。
私も最初はそう思っていましたが、実際控除や割引を受けてみると、年間でかなりの金額が浮いていることがわかりました。
特に個人事業主(偽装請負も含む)の場合は、相当税金が楽になります。
特に手帳の恩恵を受けたいと考えるような中高年の発達障害であり、生活困難の当事者にとっては、ものすごいメリットだと思います。
まだ医療機関で診断を受けていない、受ける機会がない、お金がない、といった方には、また別枠でご紹介しますが絶対に診断を受けることができます。
医療機関につながりさえすれば、上記のようなメリットを受けることができますので、ぜひ考慮してみてください。
特に独身者の中高年発達障害者にはオススメです。
今更、結婚にデメリットが・・・とか、考えないでしょ?

また最初に書きましたが、既に既婚であるとか、家族がいる人は取得前にパートナーや家族とじっくり相談してください。
思い込んで一人突っ走って、取得したら子供が就職できなかったとか、結婚が破断になるといった事態も考えられます。
欧米ではありえないことですが、ここは日本です。
家族に障害者がいるだけで、就職や結婚に差し障りがあるかもしれない国なのです。
大事なことなので2回いいます。

家族持ち(嫁・夫・子供がいる人)は絶対に家族と相談をしてから障害者手帳を申請してください。

また親御さん(中高年の親なので高齢者だとは思いますが)の職業職場に迷惑がかかりそうと思うのであれば、必ず親御さんにも相談してください。
ただし「●●家の名誉が傷つく」とか、「体裁が悪い」といった理由で反対されるのであれば、絶縁してでも取得するメリットはあります。
「親のプライド」or「手帳取得による可処分所得の増額」(=自分の幸せが少し増えると考える)
を測りにかけましょう。
本当にあなたのことを思ってくれる親御さんであれば、手帳取得のメリットを説明すれば納得してくれるはずです。

なお、精神障害者手帳を取得したことは、自治体と取得した本人と、かかっている医療機関にしかわかりません。
冒頭の民間保険についても、自分から告知しない限り、本来保険会社は被保険者が精神障害者であるかどうかはわからないはずなのです。
しかしいざ保険の支払いとなったとき、告知義務を怠ったとして、支払いを拒否されても文句が言えないというのが実情です。
保険に加入後、障害者になったのであれば、その辺はクリアされるはずので冒頭の「保険に入ってから取得しましょう」という表記になりました。
ただし各保険会社のプランによっては、加入後●ヶ月(年)までに障害者となった場合、保険金は支払わないなどという約款規定がある場合もありますので、その辺は加入時にじっくりと担当者に聞いてください。

nullko の紹介

40過ぎてから発達障害診断を受けた中年女のブログ。生育歴~現在に至るまでのアイタタ人生丸出し。ほんのりお役立ちになりたい風味なことも書いてます。 40代半ば過ぎですが精神年齢はなんかティーンのままな気がします。 Facebookで毒を吐いていたら「ブログでやれ」と怒られたのでブログ作りました。
カテゴリー: ADHDの生活工夫, 公的支援 タグ: , パーマリンク

発達障害者が「精神障害者手帳」を取得するメリット への6件のフィードバック

  1. ★あやか★ のコメント:

    私も同じADHDアスペルガです(T^T)役にたつ情報ありがとうございます★励まされます★私もすごく辛い人生ですが、ブログみて元気もらいました★

  2. 匿名 のコメント:

  3. くー のコメント:

    自治体によると思いますが、うちの場合は、精神障害者のみ1級でも自動車税は満額支払わないといけません。
    私の手帳取得の目的はヘルパーさんに来てもらうことでした。
    週に1回、来ていただいて、部屋の片付けを手伝ってもらっています。おかげで人間らしい生活ができるようになりました。

  4. 鷹野 のコメント:

    手帳取得のメリットで一番大きいのは会社を退職した際にもらえる失業給付の日数だと思います。
    たった一年間勤めて辞めた場合でも、300日間(45才以上は360日!)も給付を受け取る事が出来ます。(通常は90日です)
    ゆっくり次の職場を探せますし、すぐ就職先が見つかった場合でも再雇用手当てとして支給される一括金が凄い金額になります。

  5. みっちー のコメント:

    会社勤めに行き詰まり6年間も引きこもり生活をしています。
    そろそろプライドを捨てて障害者として社会復帰に挑戦してみます。

  6. ピンバック: 精神障害者保健福祉手帳3級、受け取り間近! | 日々、巣作り

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